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仏さまとハス その2(法人事務局・法話)

 みなさんは、レンコンという野菜を知っていますか?
 レンコンは漢字では、「蓮根(れんこん)」と書きます。「蓮(はす)」というのはハスのことです。ハスは草かんむりに「連(れん)」と書きます。レンコンが連なっているようすから、この漢字が作られました。
 レンコンは泥の中を伸びて行きます。「蓮根」は「ハスの根」と書きますが、実際には根ではなく、地下(ちか)茎(けい)という地面の下を伸びる茎(くき)です。レンコンには、穴が開いています。のぞくと、向こう側が見えるので、「先が見える」と言われて縁起が良い食べ物だと考えられました。お正月に、レンコンを食べるのはそのためです。

 

 レンコンの穴は、水の上にある葉っぱとつながっています。レンコンは水の上で吸った空気を、この穴を使って泥の中まで運んでいるのです。昔の忍者は、水の上に出した竹の筒を使って空気を吸いながら、水の中に隠れました。泥の中に潜むレンコンの作戦は、忍者の水とんの術と同じです。実際に、ハスの葉の柄にも穴が開いているので、葉を切り落として柄(え)の部分だけにするとストローのようになります。これを使うとシャボン玉遊びをすることができます。

 

 レンコンの穴の数は決まっています。レンコンは真ん中に大きな穴が開いていて、そのまわりに九つの穴があります。一方、葉の柄に空いている穴は四つです。どうして、水の上の葉の柄よりも、泥の中のレンコンのの方が穴の数が多いのでしょうか。泥の中では、泥の重さで穴がつぶれてしまうことがあります。穴の数が多いのは、穴がつぶれても、他の穴が空気を通すように工夫されているのです。  常任理事 細井


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